アルパ入門(第1回)
アルパというカメラについて、どれほどの方がご存知なのでしょう。
「アルパって東京池袋にあるショッピングセンターだっけ?」と思う方がほとんどだと思いますので、私自身の勉強を兼ねて、紹介してみたいと思います。
アルパは、カメラのブランド名で、スイスで40年間近くモデルチェンジを続けながら作られていたカメラです。この間の製造総数は5万台程度。単純計算すると、年間1250台しか作って無い事になります。
全盛期(1990年代)の日本では、一眼レフカメラが年間24万台も作られていた事を思うと、夢幻のごとくですね。
私の所有しているアルパはアルパ6Cという型式で、1960年に発売されたそうです。製造台数は四千台余(内、黒色塗装は417台)。
一番の特徴は、巻き上げレバー。
人差し指で、前から後ろにぐぃっと巻き上げます。
相当、変わってます。変です。でも、すぐ慣れます。大丈夫。
なぜ、このような変わった巻き上げレバーになったか、それは、、、
最初の頃のアルパには、巻き上げレバーはなく、「巻き上げノブ」が使われていました。当時(1940年代)は、「巻き上げレバー」を採用したカメラは、ほとんど無かったのです。(ライカでも1954年まで、巻き上げレバーは使われていませんでした)
でも、1954年のライカM3が巻き上げレバーを採用した事により、「ノブ」は時代遅れとなりました。で、アルパはどうしたか。
シャッターの構造はそのまま、ノブの上に、レバーを増築したのです。
それで、このように「前から後ろに」巻き上げるレバーとなったそうです。
今回は、ここまで。
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